トップ > 「体脂肪燃焼の基礎知識」

人間が運動する時に使うエネルギーには主に2種類あります。体内に蓄積された糖質である「グリコーゲン」、そして「体脂肪」です。通常、運動ではまずグリコーゲンから多く消費され、「体脂肪」はしばらく経ってからエネルギー源として使われ始めます。
グリコーゲンは即座にエネルギーに変わりやすいために、先にエネルギーとして消費されます。しかし、一般的に体内に蓄えることができる量はわずかで、たとえば体重60kgの人の場合では、1,800Kcal (※)分しかありません。さらには、消費されると、疲れの元となる「乳酸」が発生してしまいます。
一方の体脂肪は、通常、運動開始から約20分たってはじめて、積極的に燃焼されるといわれています。エネルギーに変えやすい状態になるまでに時間がかかるからです(ダイエットの本などで、ランニングや自転車は20分以上続けなければあまり意味がない、というのはこうした理由だからです)。
また、一般的に体内に蓄えられる体脂肪の量は、体重が60kgの人の場合で54,000Kcal(※)分もあり、グリコーゲンの約30倍も蓄積量が多いといわれています。さらに疲れの元となる「乳酸」の発生が抑えられるメリットもあります。
※ 体脂肪率が約10%で、体脂肪がすべてエネルギーに変わった場合の数値。数値には個人差がある。

蓄積量が多く、かつ疲労を生じさせることの少ない「体脂肪」を優先して効率よく燃焼させることができれば、持久力がより多く得られるだけでなく、グリコーゲンを温存することもできます。
では、グリコーゲンを温存するメリットは何でしょうか? それは「集中力、判断力の維持」です。グリコーゲン(糖質)は、実は脳にとって唯一のエネルギー源で、『勉強中に糖を摂ると脳に良い』と言われるように、運動におけるカラダのスタミナ(エネルギー)としてだけでなく、“脳のエネルギー”ともなる役割を担っているのです。レースのラストスパートや頑張りどころにおいては、レース状況を見極める集中力、判断力が不可欠。それを支える脳のエネルギー=グリコーゲンが不足していたら、せっかく体脂肪を優先して使うことができても、集中力や判断力の低下を招いてパフォーマンスダウンにつながってしまうのです。普段の食事とともに、運動前や運動中にも炭水化物を摂りグリコーゲンを適度に補給するようにしましょう。





