上級コース|Superior Course

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20.フルマラソンの走り方(2)


中間地点は第2のスタート地点

フルマラソンに向けた調整を順調に積んできたランナーなら、中間地点では意外と余裕を感じているものです。逆に練習量が足りないか、コンディションが万全ではないランナーはスタミナや痛みの不安を感じ始めていることでしょう。中間地点で「もう半分」もしくは「まだ半分」のどちらの気分に使いかでその後のランニングに対する考え方を変える必要があります。
もし後者なら、後半での好転をあきらめ、1kmのペースを思い切って落としてスタミナ切れや故障発生・悪化を防ぐことを最大の目的にします。前者の場合は、少しずつペースアップ…と考えたいところですが、そこはグッと我慢。どんな上級者でも25km過ぎあたりからペースの落ち込みが訪れ、それをカバーしようと無理に頑張ってしまうと、いわゆる「35kmのカベ」にぶち当たって終盤の大幅なペースダウンにつながりやすいのです。少しペースが落ちてきたなと感じたら、やや遅いペースに設定し直して、カラダをリフレッシュさせるストレッチやエクササイズ(入門コース:走り方の基本/第7回8回を参照)を行うことをお勧めします。
また、水分補給だけでなく、エイドステーションや持参アイテムでの栄養補給も中間地点の前後から意識的に取り組みましょう。消化から吸収されてエネルギーに変わるまではある程度の時間を要するということを忘れないでください。

35km以降は誰でもつらい

フルマラソンの終盤である35km以降は、走力のレベルに関係なく、体力面、精神面のどちらも最もつらくなります。前半に追い抜いたランナーに逆に追い抜かされて気持ちが滅入ることもあるでしょう。でも、自分だけがつらいわけではありません。周りのランナー達もたとえ顔には出さなくてもつらさはきっと感じています。勝敗を競うライバルではなく、同じつらさを共有し、同じゴールを目指す仲間だと考え、自分を鼓舞する支えにしてほしいと思います。
時には立ち止まってストレッチを行ったり、栄養補給をして気分をリフレッシュさせることも大切です。スタート前に立てた目標に固執せず、今できる範囲での最高の走りをめざせばいいのです。また、苦しいときには、これまでの練習での努力、家族や知人、沿道の応援の声を何度も思い返しましょう。超スローペースでの1歩1歩でも確実にゴールは近づいています。

笑顔でゴールを

限界に近い苦しさの中にいるランナーにとっては、最後の2.195㎞の距離を恨めしく思うこともあります。しかし、そこは発想を転換し、42.195kmの旅のエピローグ(終章)にあると考えてください。レースが終わってしばらく経てば、体力は必ず回復します。当たり前ですが、今の苦しさは一時のもの。思い通りにならないカラダですが、それはそこまでの長い道のりを文字通り全力で走りきってくれたからこそなのです。カラダの代わりに頑張るのはアタマ(もしくはココロ)。気持ちで走り抜きましょう。
そしてフィニッシュラインが見えたら、体力気力を振り絞って、フォームを正し、笑顔でゴールを目指しましょう。笑顔になると、こわばっていた筋肉から余分な力が抜けやすくなります。また、笑顔でのゴールは、マラソン挑戦の最高の思い出ともなってくれます。
スクール生の皆さん、フルマラソン完走に向けて頑張ってください!

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