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すでに速報でお伝えしたとおり、「チーム10」明治乳業推薦ランナーとして出場したシドニーマラソンで、フルマラソンを3時間27分38秒の好タイムで走り抜いた西谷綾子さん。左ヒザ痛再発の不安を抱えながらも、自分を信じる強い気持ちでレースに臨んだ彼女に待っていたのは、まさに最高の結果でした。大きな喜びに包まれて帰国した西谷さんに、現地入りからフィニッシュまでの軌跡を詳しく語ってもらいました。

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西谷さん:「シドニーと日本は時差が1時間なので時差ボケにはなりませんでしたが、1日の温度差が大きいことには驚きました。朝と夜はダウンジャケットが必要なほど寒いのに、昼間は晴れれば夏のような暑さを感じるんです。現地でのトレーニングは、コンディションを整える軽いジョギングが中心で、チーム10監督の高橋尚子さんとの朝練では、本番での走り方や心構えなどを詳しく教えていただきました。
予想外の寒さの中で走ったせいか、両脚に張りが出て心配したのですが、その後しばらくしたらおさまってくれました。故障した左ヒザについては、練習後のアイシングなどのケアはもちろん続けていましたが、それ以外はなるべく気にしないようにしていました。ヒザのことを考え始めたら弱気になるばかりなので。日本での練習は予定どおりには進まなかったけど、出発直前に20kmのロング走やスピード練習がこなせて少しずつ自信を取り戻していたので、とにかく弱気になることだけは避けようと思っていました」

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西谷さん:「それはすごく感じました! 食事や自由時間もほとんど一緒にいたので、自分が今シドニーにいることを忘れてしまうくらいリラックスしていました(笑)。サポートスタッフの方々にもとてもよくしていただき、レースのことだけに集中できたので本当に感謝しています。それと、シドニーにいて心強い存在だったのがVAAMシリーズでした。
慣れない海外で食事のリズムやメニューが急激に変わった影響でお腹の調子が良くなかったので、日本から持参したヴァームゼリーを摂っていたんです。お腹に優しいし、何より普段から食べ慣れているものなので安心感があるんですよ。日本にいたときと同じように練習前のスーパーヴァームや練習直後のヴァームアフターチャージゼリーを口にしていたことも、体調を立て直すうえで大きかったと思います。大会前日には朝昼夕の3食をしっかり摂ることができましたし、疲労感もなく、とてもよいコンディションで当日を迎えられました」

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西谷さん:「すごく寒くて、スタートエリアで周りを見たらアームウォーマーとか防寒具を着ている人が多くて、失敗したかな~と思ったりもしましたが、高橋さんから教わったとおり、カラダを冷やさないように脚をたたいたり屈伸したりして、ずっと動き続けていました。それと、いつもどおりに走る30分くらい前にスーパーヴァームを飲んだら徐々にカラダの内側から温かくなったので、寒さも気にならなくなりました。高橋さんからは『綾子ちゃんはここまで一生懸命努力してきたから絶対に大丈夫。痛みが出て走れなかった期間は、この日のために必要な休養だったと考えればいいし、それまでに鍛えた分があるから自信を持って走ればいいよ!』と励ましてもらい、本当に心強かったですね。スタート時刻が近づくうちに左ヒザのことも忘れていったし、ここまで支えてくれた皆さんへの感謝の気持ちがどんどん強くなってきて。自分の目標である3時間半切りを必ず達成するぞという気持ちだけに集中してスタートを切ることができました」
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西谷さん:「…オーバーペース気味でした(笑)。周りのランナーがすごく飛ばすので、それにつられてスピードが上がってしまったんです。日本での初マラソンのときよりも周りのペースはさらに速かった気がします。そのまま走り続けていたら、たぶん初フルと同じように途中でスタミナ切れを起こしていたはず。それを救ってくれたのが、同じ3時間半切りを目指していたチーム10のメンバーでした。『西谷さん、速いよ~キロ5分ペースを維持だよ~』と後ろから声をかけてくださったおかげで、冷静さを取り戻すことができました。 その後、そのメンバーとも合流して、1km4分55秒前後のペースをキープしながら30km地点のあたりまで一緒に走りました。3人でお互いに声をかけ合ったり、すれ違う他のメンバーとも名前を大声で呼び合ったりしたことがすごく励みになりましたね。高橋さんにも10kmと25km地点で会うことができて元気をもらいました」
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西谷さん:「スタートから30kmくらいまでは、コースの中盤が平坦だったこともあって調子よく走れたのですが、そこから急な下り坂が始まってスピードが抑えられなくなってきたんです。一緒に走っていた二人と差がついて、大会公認のペースメーカーよりもだいぶ前の位置になってきて。もしかしたらこのスピードでも最後まで走りきれるんじゃないかと思う一方で、脚の疲労がだんだん出始めてきて、どうしようかと焦りました。そのうち今度は上り坂に変わってスピードが落ちて、ペースメーカーにも追いつかれてどんどん苦しくなりました。でも、ここで弱気になったらペースがずるずる落ちると思ったし、なんとかついていかなきゃと必死でしたね。
そんな中、きついアップダウンを繰り返しながら38km地点まで来たとき、高橋さんの姿が見えて、そこから私と一緒に走ってくれたんです! すぐ隣にいて走るリズムをとってくれたり何度も励ましてもらったりして、涙が出るくらい嬉しかったし、すごく幸せな時間でした。脚の疲れでフォームはバラバラでしたが、とにかくゴールを目指して走り続けました」

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西谷さん:「高橋さんは最後まで隣で走ってくれて、手をつないでフィニッシュしました。40km地点からの2kmは本当に長くてつらくて、ゴールした直後は倒れ込んでしまったんです。そのときは、疲れた~という気持ちと、最後まであきらめずに力をすべて出し切った満足感と、応援してくれた皆さんの期待に応えられた安堵感と、高橋さんと一緒にゴールできて幸せといういろんな気持ちが入り混じっていましたね」
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西谷さん:「スタートエリアに立ったときから、3時間30分が絶対に切れるんだとずっと自分に言い聞かせていたので、レース中のどこかで確信したというのはないですね。35km以降は脚の筋肉疲労がひどくなって弱気になりかけましたが、応援してくださる皆さんに『目標が達成できませんでした』という報告は絶対にしたくなかったので、高橋さんやコーチからのアドバイスを守りながら1歩1歩に集中していました」

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西谷さん:「自分自身を最後までを信じきれたこと、サポートしてくださった皆さんの力の二つだと思います。8月に左ヒザが痛くなってからしばらくは本当につらくて、思うように走れない苦しさや“目標が達成できないかも”という不安から泣いてしまったこともありましたが、周りの方々から励ましの言葉やアドバイスをたくさんもらって、もう一度頑張ろうという気持ちになれたし、今の自分ができることを精いっぱいやり遂げればいいと考えられるようになりました。その結果として、悔いを残さずスタートラインに立てたことが大きかったですね。
レースが始まってからもチームメイトや高橋さん、それから沿道やコース上で応援してくださった大勢の方々にも支えられたおかげで、自分の走りを見失わずにゴールまでたどり着けたと感じています。結局、心配していた左ヒザの痛みはレース中には出ませんでした。というか、走ることに集中していたのと脚全体の筋肉痛で、左ヒザを気にする余裕はまったくなかったんです(笑)。とにかく弱気にならず、自分を信じて最後まで強気で走れたことが3時間27分38秒という結果に結びついたのかなと思います。
それからもうひとつ、パウダータイプのスーパーヴァームを現地に持ち込んで、毎日飲み続けたことも目標を達成できた理由ですね。軽くてコンパクトだから持ち運びもラクだし、走る前に飲むことで“さあ、今日も頑張れるぞ!”と心のスイッチが入るんです。レース本番でもスタミナと集中力は最後まで切れませんでした。勝負レースの直前にはやっぱりスーパーヴァームが欠かせないなとあらためて感じました」
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西谷さん:「まずは『チーム10』のメンバーや高橋さん、サポートスタッフの皆さんと出会えて、目標に向かって互いに支え合うことの素晴らしさを知ったことが私にとって大きな宝物です。メンバーの方々とは、『シドニーマラソンは終わったけど、これらかも一緒に練習していきたいね』と話しています。 それから、私のブログに寄せてくれたスクール生の皆さんからの励ましのコメントやアドバイスも、今回のチャレンジで得た大切な宝物です。直接お会いできなくても、遠く離れた場所からこんなにも私のことを気づかって見守り続けてくれる方がいるんだと思うだけで心が温かくなったし、レース本番への大きなモチベーションともなりました。現地でも『“天真RUN漫”見てるよ~頑張ってね』とか『ケガは大丈夫?』とか『西谷さんに刺激を受けて私も目標にチャレンジします』と声をかけてくださる方がたくさんいて、すごく嬉しかったですね」

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西谷さん:「『チーム10』のメンバーに選ばれてからしばらくの間は、とにかく皆さんの期待に応えるためにたくさん練習して走力を高めなきゃと、カラダを鍛えることばかり意識していたのですが、今思うと、5ヵ月間の経験を通して体力よりも精神面が強くなったと感じています。
ケガをしてしまったことは残念だけど、結果的にそれがあったからこそ、弱気を乗り越えるための努力や、自分自身を信じ切って余計なことを考えずに集中することの大切さを知ることができたんだと思います。シドニーマラソンは終わりましたが、これからもずっと走り続けていきたいし、今回の経験を活かしてランニングライフをもっともっと充実させたいです!」

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西谷さん:「『チーム10』メンバーに推薦してくださり、サポートしてくださった明治乳業様、私のブログにコメントを寄せてくださった方、現地で声をかけてくださった方、そしてブログや連載レポートを読んで見守っていてくださった方、本当にありがとうございました! シドニーマラソンで3時間半切りという目標を達成することができたのは、皆さんからいただいたたくさんの『元気』と『勇気』のおかげです。今回の私のチャレンジを通じて、皆さんに『元気』と『勇気』をお返ししたいと願っていたのですが、どうでしたか? 今後も天真RUN漫などで私なりにランニングの素晴らしさを伝えてきたいと思いますので、これからもぜひ見守ってください! 次の私の目標は、3時間15分を切って国際女子マラソンの参加資格を得ることです。お互い、自分を信じて、マイペースで頑張りましょう!」
シドニーマラソンに挑戦する西谷さんの様子をご紹介してきた
天真RUN漫特別編は今回を以て連載を終了いたします。
みなさま、ご愛読ありがとうございました。
西谷さんのランニングライフについては、引き続き
ブログ「天真RUN漫」で紹介されていきます。ぜひご覧ください!
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